埋蔵文化財の調査と整理 文化遺産を未来へ継承するため最新の技術でアーカイブ
ポタグルーとは

土器接合用につくられた接着剤(可溶性樹脂膠(にかわ))です。

特長
臭いがなく、シミになりにくく、液体のため、土器粒子のすき間に浸透しやすく、柔軟性を持った接着剤です。可溶性で水によって分解されるため、人体および土器自体への影響が少なく、地球環境に優しい接着剤です。

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使用方法

ポタグルー

ポタグルー

薄めずそのままの濃度で使用します。

PG増粘剤

PG増粘剤

ポタグルーの粘性を高める場合のみ、ポタグルーに数滴加えて使用します。(粘性を調整するために水を少量(適量) 加えてください。)

そのままの濃度
そのままの濃度のポタグルー
ポタグルーに増粘剤を加えた様子
ポタグルーにPG増粘剤を加えた様子

離着剤・溶解剤

水、ぬるま湯、洗浄液

道具

ドラフティングテープ、ピンチ等

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接着の仕方

[1] 破面の汚れを落とし、乾燥させた状態の遺物に対して接合する。接合する破面同士にポタグルーを筆でむらなくたっぷり塗ります。

接着の仕方
接着の仕方
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[2] 破面をしっかりと密着(圧着)させてドラフティングテープやピンチなどを使って固定します。

接着の仕方
接着の仕方
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※一時的に安定するまでの硬化目安は1〜3時間で、一般的な硬化の目安は24時間(一晩以上)ですが、物やその日の天気などによって異なります。
※はみ出したポタグルーはそのままで問題ありませんが垂れるほどにはみ出した場合は水で湿らせた筆で拭いとります。
※手についたりした場合は手を洗ってください。

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接着剤の埋蔵文化財修復への活用術

接着剤の比較

接着剤
種 類
工作用接着剤 木工用接着剤
(速乾)
ポタグルー土器用 瞬間接着剤
用途・特徴 工作用接着剤 木工用接着剤(速乾) ポタグルー土器用 瞬間接着剤
主成分 ニトロセルロース
ポリ酢酸ビニル樹脂
アセトン
酢酸ビニルポリマー

アクリル共重合体
ヒドロキシエチルセルロース
アンモニア
シアノアクリル酸エチル
可溶性
(臭い)
× ×
臭い ★★★★ ★★★ ★★★★
溶解剤 アセトン アセトン・エタノール
固定時間 テープやひもで固定 3〜4時間 1〜2時間、瓦締、仮釘どめ
12時間(20℃)静置
テープやひも、ピンチで固定
12時間(20℃)静置
瞬間接着固定 約3秒
セルロースの 含 有 ×

ポタグルーの接合使用例

そのままの濃度
土器の接合例
ポタグルーに増粘剤を加えた様子
黒曜石の接合例
そのままの濃度
石器の接合例
ポタグルーに増粘剤を加えた様子
土器の接合例

 

価格表

商品名 価格(税抜)
ポタグルー土器用(1,000cc) 4,500円
ポタグルー土器用(500cc) 3,200円
ポタグルー土器用(250cc) 1,800円
PG増粘剤(100cc) 800円

※送料は受注後に別途連絡させていただきます。
※海外への発送はいたしておりません。何卒ご了承下さい。
※価格は予告なく変更する場合があります。

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土器用接着剤ポタグルーに関するお問い合わせ

ご意見、ご質問などお気軽にお問い合わせください。

ナカシャクリエイテブ株式会社

西日本担当

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