トップページ > 商品・サービス > 大学・企業のイメージアップ
少子化による大学の受験者数が入学定員数を下回る「大学全入時代」において、定員割れの学部・学科を持つ私立大学は4割を超えています。大学間の競争が激しくなり、受験生を増やすためには他大学との差別化が必要となりました。
受験生や保護者が大学を選ぶとき、「大学のイメージ」は大きな選択基準のひとつとなります。この「大学のイメージ」は、受験生だけではなく在校生、教職員、卒業生、周辺地域住民など社会全体との関係のなかで形成されるため、受験生に良いイメージを抱いてもらうためには、大学の歴史・伝統・理念などを幅広く多くの人に伝え、社会に存在意義を示すことが必要です。大学が社会に貢献していることをアピールすることにより大学のブランド力が向上し、受験生増加に繋がります。
【事例紹介】
愛知大学のイメージアップ:歴史・伝統を伝え、「愛校心」を育む
愛知大学では、大学記念館内の整備(愛知大学史展示室の改装、パネル・複製品の作成、研究室・講義室・書庫の整理、資料DB作成等)と同時に、前身である東亜同文書院の資料群を大学の歴史を交えながら紹介するDVDコンテンツを制作し、大学の歴史・伝統・建学の精神などを在校生や教職員のみならず、卒業生や周辺地域の方々など多くの方に紹介することで、愛知大学に対する「愛校心」を思い起こさせる取組みを行っています。
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今日の競争が激しく世界的な金融危機の時代に、企業が生き残るためには自社の経営資源を最大限に活かす工夫が必要です。インターネットなどの発達により情報格差がなくなり、商品・サービスによる差別化が困難です。したがって、従来の「ヒト、モノ、カネ、情報」という経営資源だけでは、安定した経営を維持することができなくなりました。
そこで、第5の経営資源として企業の「ブランド・イメージ」の役割が重要となります。企業は、消費者、従業員、株主、学生、取引先など様々な利害関係者へ“企業らしさ”を発信し、利害関係者の頭の中に好ましい企業イメージを形成することにより、企業ブランド力を向上させることが必要です。
企業の歴史や伝統は、その企業のイメージを決定する重要な要素のひとつであることから、歴史的な資料を収集・保管(アーカイブ)し、営業活動や広告宣伝により歴史的価値をアピールすることは、企業のイメージを向上させ、商品に付加価値を与える有効な方法です。創業時から長期間にわたり培ってきた企業の歴史は、それぞれの企業の特有な資産であり、再認識することで新たな価値を創出することができます。そして、新たな価値を持った歴史的資産を利害関係者へ的確に伝えることにより企業の差別化が可能となり、イメージアップへと繋がります。
企業の歴史的資産の活用(企業アーカイブズ)は、資生堂の「企業資料館」や「HOUSE OF SHISEIDO」、トヨタグループの「産業技術記念館」、キヤノンの「CANON GALLERY」などの企業博物館、三井財閥の「三井文庫」、和菓子の虎屋の「虎屋文庫」などの文書資料館が有名で、企業活動やイメージアップに貢献しています。
【事例紹介】
資生堂のイメージアップ:レプリカから伝える「企業文化」
資生堂は、静岡県掛川市にある資生堂企業資料館で、これまで発売してきた数多くの商品や、それに関係するポスター類を収蔵・展示しています。昔のメニューなどの平面物から商品の入っていた小瓶やパッケージなどの立体物まで様々な資料のレプリカ(複製品)制作と修復を行い、経営資産である「企業文化」を社内外へ周知することで「企業イメージ」の向上に役立てています。
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【技術の小窓】
企業のイメージ戦略における資料整理の重要性
文化情報部 技術課 仲野 克麻
企業の歴史や伝統は、その企業のブランドイメージを決定する重要な要素の1つであることから、保管されている資料を経営資産として活用していくことが重要です。
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歴史的資料の「時代」「内容」「状態」を調査分析し、概要の把握、目録作成または翻刻を行い、利活用のための整理と加工、保管管理を行います。
●資料整理
●目録作成
●複製(レプリカ)
●修復
●デジタルアーカイブ
●資料検索データベース構築
●DVD映像コンテンツ
●3DCG
●展示・パネル
●資料検索データベース
●パンフレット
●報告書
【技術の小窓】
資料整理/「使える目録」とは?
文化情報部 技術課 高橋 浩明
史・資料整理のエキスパートが、真に役にたつ目録のあり方について考察し、業務として取り組む姿勢に言及しました。
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