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【歴史地震】『三河地震被災70年を迎えて-三河地震の勉強会』で講演いたしました。

2015.03.09

 1945年1月13日午前3時38分に発生した三河地震から今年で70年を迎え、各地で紀念企画が開催されると共に、メディアでも取り上げられました。1月17日(土)に催された幸田町主催の『三河地震被災70年を迎えて-三河地震の勉強会』では、名古屋大学減災連携研究センターの武村雅之教授の指導の下に、弊社から受託研究員として同センターへ派遣している中井春香が実施した、研究内容を講演いたしました。

CBCテレビ1/18の朝のニュースにて勉強会が取り上げられました。





三河地震研究について
■三河地震の特徴
 ・1ヶ月前に東南海地震が発生していたこと
 ・戦時中であったこと
 ・全壊家屋数に対して、死者数が多いこと

■本研究の特徴
 ・元データに立ち返ったデータ整理
 (1985年名古屋大学教授 飯田先生以来初)
 ・GISによる市町村被害の震度分布図化
 ・死者数を全壊数で割った指標Nk値で被害を分析

■結論
 ・市町村単位の震度分布図では、東南海地震(海溝型地震)でも三河地震(直下型地震)であっても地盤条件による被害が大きいこと
 (軟弱地盤の平野では震度が高く、丘陵地では震度が低い)

三河地震の震度分布図


 ・深溝断層近傍を見ると他の地域に比べて、全壊数に対して死者数が多いことが判明(通常地震の平均は10軒全壊すると1人亡くなる。断層近傍では1軒に1人となっていた)
 ・断層近傍での揺れの特徴や断層変位の影響などを考慮した、より詳細地域の検討が必要である。

 日本には、まだ見つかっていない断層を含めてたくさんの断層があることが分かっています。断層周辺地域の特徴的な被害を解明することで、その対策の方法もより明確になると考えられます。今後は、様々な角度から検討をすることでその答えに近づくことができればと思っています。